アルフレッド・ベスター『ゴーレム^100』(渡辺佐智江訳、国書刊行会)

ゴーレム 100 (未来の文学)

ゴーレム 100 (未来の文学)

とりあえず読了記録のみ。

イアン・ワトスン『星の書』(細美遙子訳、東京創元社)

星の書 (創元SF文庫―黒き流れ)

星の書 (創元SF文庫―黒き流れ)

 京都から帰ってくる電車の中で読了。やっぱり電車の中が一番本が読める。『川の書』に比べると描写が少々込み入ってる来るが、読み難いとは感じなかった。会話のテンポが良いからかな。

イアン・ワトスン『川の書』(細美遙子訳、東京創元社)

星の書 (創元SF文庫―黒き流れ)

星の書 (創元SF文庫―黒き流れ)

スロー・バードが面白かったので、積んでいた「黒き流れ三部作」を読み始めた。短編集とは、違った意味で面白い。この巻に続く「星の書」も楽しみ。

今野緒雪『マリア様がみてる−フレーム・オブ・マインド』

 外伝集は出来の差というか、自分が楽しめる話と楽しめない話にどうしても分かれてしまうなあと思ったけれど、全体としては楽しめた話の方が多かったかな。本編の続きを待っていた分けではないから、外伝集であることに余りがっかりしなかったというのもあるけど。本編のキャラが活躍する話よりは、他のリリアン生が主人公の話の方が好きかもしれない。「三つ葉のクローバー」とか「不器用姫」とか。

今野緒雪『マリア様がみてる−あなたを探しに』

 そういえば買ってなかったと思って下の最新刊と一緒に買ってきたわけですが、そろそろ追っかけるのもつらいかなあ。いや、面白いと思う部分もあるんだけど、前々巻、前巻に比べるとちょっと全体として楽しめなかったと言うか……なんでだろう?乃梨×瞳分不足?

イアン・ワトスン「スロー・バード」(大森望、他訳)

スロー・バード (ハヤカワ文庫SF)

スロー・バード (ハヤカワ文庫SF)

グレアム・ジョイス『鎮魂歌』(ハヤカワ文庫FT)

 引っ越す前に積ん読を減らそう計画実行中。妻に先立たれ、傷心の中大学時代の友人を頼ってエルサレムに旅をする男の物語。彼の内面に潜む問題と所謂死海文書に語られるキリストの物語が重なりあい、次第に世界がずれていく。宗教とマリファナとアルコール、そして独特の熱気に包まれたエルサレムという都市にあてられて次第に壊れていく主人公。中東の乾いた都市の話であるはずなのに、物語全体にどろっとした濃厚な空気が感じられます。面白い!と誰もが口ををそろえて言う類の小説じゃないと思うんですが、個人的には良かったです。